王朝
王朝(Dynasties)は、王朝を創設したのと同じ所領有り(landed)のキャラクターから派生した、途切れのない貴族の連なり(Noble line)を表します。それぞれの王朝は、王朝に名誉(Renown)をもたらすために働く複数の家(Houses)で構成されています。王朝の名前は、いつでも王朝の当主(Dynasty Head)によって変更できます。
一族
キャラクターの一族(Family)はその関係者から成り立ちます。
- キャラクターの祖父(grandparents)、親(parents)、兄弟(siblings;異母兄弟を含む)、子(children)、孫(grandchildren)は、近親者(Close Family)とみなされます。[1]
- 叔父(Uncles)、叔母(aunts)、従兄弟(first cousins)、甥(nephews)、姪(nieces )は、大家族(Extended Family)と見なされます。[2]
評価補正
- こちらも参照: キャラクター#関係
下の表は、家族関係から得られる固定の評価補正値を示しています。[3]これらの補正値は、公的な関係にのみ与えられます、例えば、ある人物が秘密の私生児である場合、彼らは実父との間に「父」の関係を持ちません。[4]また、キャラクターが別のキャラクタと複数の関係を持つシナリオでは、関連のあるすべての補正値が適用されることに注意してください。
他のキャラクターとの関係 | 評価 |
---|---|
親 | +50 |
子 | +50 |
兄弟(異母兄弟を含む) | +25 |
配偶者(二次配偶者を含む) | +25 |
同じ王朝 | +5 |
婚姻
婚姻(Marriage)とは、個人的な関係で2人の異性の間[5]の法的な共同体です。婚姻できるのは16歳以上のキャラクターだけです。どちらかのキャラクターが若すぎる場合は、両方の当事者が成人するまで、パートナー候補の2人が婚約することがあります。[6]
配偶者、側室(concubines)、配偶者で多産なものは嫡出子(legitimate children)を持つことができます。普通、婚姻した子供は父親の家に属します。しかし、母系制(matrilineal marriage)では、母親の家から子どもが生まれます。また、婚姻は他のキャラクターとの 同盟の一つの方法でもあります。
宗派の教義は、ある人物が誰と婚姻するか、何人の正式なパートナーを持つか、そして婚姻が離婚に終わるかどうかに影響します。
- 男妾(consorts)、側室(concubines)婚姻の教義は、支配者が配偶者とともに最大3人の配偶者を持つことを認めています。男妾、側室から生まれた子は、 男妾/側室の子 特性を得ます。婚姻とは異なり、側室は同盟をもたらす事はありません。ただし、男妾や側室は離婚することなく自由に破棄することができます。
- 近親婚主義は近親婚を合法とします。
- 婚姻は離婚の教義の法理に従って終了することができます。離婚の対象者は、元配偶者との間に −25の評価「(私と離婚した)」を50年間、相手の近親者との間に −5の評価「(私の近親者と離婚した)」を5年間得ます。離婚した人物は再婚することがあります。
複婚
複婚の教義においては、キャラクターは1人の配偶者と婚姻することができ、支配者(教義「性に関する見解」に依存)はさらに3人までの二次配偶者(secondary spouses)を持つことができます。もし2人の既婚の支配者が複婚の教義を持っていて、ジェンダー教義によってそうすることが許されるなら、彼らはそれぞれ複数の配偶者を持つかもしれません。「男女平等」の教義では、もう一方の支配者が1人以上の配偶者をもつことについての制限は存在しません。
「単婚」教義を持つ任意の配偶者は −40の評価「(一夫一婦制ではない)」を被ることになります。以前に一夫多妻(例えば、二次配偶者が離婚した)であった一夫一婦制の配偶者については、 −20の評価「(他の配偶者を持つことで婚姻を冒涜した)」を20年間得ることになります。任意の一夫一婦制の近親者も同様に −20の評価補正を被ることになります。「男妾/側室」の教義あるいは複婚の信条を持つ配偶者は同様の罰則を被りません。婚姻をセットアップする際、複婚を信じでおらず複婚の一部となるような婚約者(prospective spouses)は−1000の婚姻の受け入れペナルティを被ります[7]。
支配者が各々の称号ランクにおいて期待される配偶者の数に達していない場合は、欠落している配偶者の数1人に対して、月当たり 敬虔値−0.5のペナルティを受けます。[8]
称号レベル | 期待される配偶者 |
---|---|
所領なし(庶民) | 1 |
男爵 | 1 |
伯爵 | 1 |
公爵 | 2 |
王 | 3 |
皇帝 | 4 |
婚姻の受け入れ
AIキャラクターとの婚姻を成功させるためには、プレイヤーは婚姻者からの婚姻の受け入れ得点が少なくとも+1に達していなければなりません。以下は、婚姻の受け入れに影響する可能性のあるすべての条件を含むリストです:[9]
条件 | 婚姻の受け入れ |
---|---|
弱いフック | +100 |
強いフック | +200もしくは自動的に受諾する |
パーク「有望な展望」 |
|
パーク「王朝の栄光」 | +30 |
私達の結婚を手配した | −15 |
Is player's heir |
|
同盟を望む | さまざま |
同盟を望まない | −100 |
上方婚(Marrying up) | 称号ランクの違いごとに +30 |
下方婚(Marrying down) |
|
評価 |
|
「恋人たちの幸せを願っている」 | +15 |
AIの属性値「慈悲」(compassion)が0以上でありかつ婚姻者は互いに愛し合っている | AIの属性値「慈悲」1に対して+0.25 |
候補者(Candidate)は庶民 |
|
候補者の栄光(Splendor)レベル | +(栄光レベル×5-5) |
不正な婚姻(父系制/母系制) | さまざま |
異なる宗派 |
|
宗派に一夫多妻の原則も一夫多妻の教義もないかつ、婚姻者が一夫多妻の結婚に属する | −1000 |
年齢を考慮 | さまざま |
The marriage will have Low Fertility この婚姻は低い生殖力を持つだろう[10] | さまざま |
重要ではない廷臣 | +10 |
重要な廷臣 | −10 |
婚姻者は受領者の子どもたちの親だ | −25 |
プレイヤーはAIの主君だ |
|
貴重な請求者(Claimant ) | −50 |
AIの称号の1つに対する請求者 | −50 |
脅迫(Intimidated) | さまざま |
畏怖(Terrified) | さまざま |
AIにとってキャラクターは大切だ | さまざま |
この婚姻は近親婚になる | −1000 |
受領者の年齢 | +(受領者の年齢− 20) |
配偶者である評議員-ブーストされた子供もしくは後継者 |
|
姦通
婚姻外の恋人を持つことは、 恋人の秘密を作ります。 これが明らかになると、宗派の / 姦通者の教義によっては、恋人の2人のキャラクターが 間男(Fornicator)と 姦通者(Adulterer)の特性を得ることがあります。婚外で生まれたと知られた子供は、彼らの宗派の 私生児の教義が 「私生児は存在しない」の場合に 非嫡出子(特性)もしくは 婚外子(Wild Oat)を得ます。もし婚外子が領地を得ることに成功した場合、 成り上がった私生児の特性を得ます。
近親相姦
近親相姦とは、家族同士の性行為のことです。宗派の 血族関係の教義は近親婚の合法性を決めます。婚姻で近親相姦が許されていない関係を持つキャラクター達は「近親相姦者である」の秘密を獲得し、もしそれが暴露されると 近親相姦の特性を暴露します。近親相姦の関係は、法的なものであろうとなかろうと、近親交配による子孫の誕生のリスクがあります。
神統結婚の信条は近親婚にボーナスを与えます。
ターゲットキャラクターの宗派がそのような近親相姦の関係を受け入れていない限り、または誘惑者が「僅かな望み」のパーク( 誘惑ツリー)を持っていない限り、親族を誘惑するのはより難しくなります。
家
それぞれの王朝は本家(Founding House)を持ち、通常その王朝と同じ名前であって、その王朝の一番最初の家です。現在の家長と血縁的に遠いような封建制もしくはクラン制の統治王朝のメンバーは、分家(Cadet Branch)を作るための選択をするかもしれません。 それぞれの家には独自の名前とモットー(motto)があり、通常は、それらが設立された場所と創設者のキャラクターに触発されていますが、
それぞれの下院には独自の名前とモットーがあり、通常は、それらが設立された場所と創設者の性格[11]に端を発しますが、それは、家長によって自由に変更することができます[12]。また、王朝の紋章の4分の2を複写[13]した独特の紋章も持ちます。
分家の作成には、次の要件があります。
- キャラクターが現在の家長と血縁関係者である
- キャラクターが現在の家長の任意の称号を継承するために名乗りを挙げていない
- キャラクターが十分な威信を持っている
- キャラクタ-のすべての祖先が死亡している
もし家長が家のメンバーに改宗を要求し、そのメンバーが拒否した場合、新しい分家が作られることになります。
婚姻によって生まれた各キャラクターは、結婚が母系制でない限り、父親の家に属します。
家長
家長(House Head)は家の指導者のことです。家長は、私生児の合法化、ノーコストで家のメンバーを戦争に呼ぶ、彼らの宗派に改宗するよう要求するといった権限を持っています。加えて、家長は、新しく生まれたすべての家のメンバーに 弱いフックを与えられ、彼らの家の居住者(living)と称号保持者から毎月の威信(prestige )を得ます。宗派が離婚のための「許可が必要(Must be approved)」の教義を持っていて、宗教指導者がいない場合、家長は離婚を承認しなければなりません。
キャラクタが分家を作成すると、彼らはその家長になり、王朝の当主でない限り、古い家長の直接の影響から解放されます。
家長が死亡すると、その第一後継者が次の家長になります。1つの例外として、ゲーム開始時の家長の決定方法が異なります。家の創始者がまだ生きている場合は、その創始者が常に家長になります。創設者が生きていない場合、ゲーム開始時の家長は、領国が最大の家のメンバーになります。ルートヴィヒ二世(Ludwig II)が867年に長男ではないにもかかわらずカロリング家の家長になったのは、この理由によります。
王朝の当主
王朝のもっと強い家長(軍事力によって決定される)は王朝の当主になります。他の家長が現在の王朝の当主より10%強くなると、そのキャラクターが当主に入れ代わります。王朝の当主は、王朝の居住者と称号保持者から月ごとに威信を得ます。王朝の当主は、同じ宗派を持つ王朝のメンバーと次のような交流ができます。
名誉
名誉(Renown)は王朝によって蓄積されたリソースであり、最も強力な王朝の当主の関係行動(interactions)である王朝の遺産(Dynasty Legacies)のロックの解除と王朝の栄光(Splendor)レベルの上昇のために使用されます。生きている各王朝のメンバーは、王朝に名誉を追加し、王朝の当主と家長に威信(Prestige)を追加します。また名誉は異なる王朝の支配者との婚姻によっても得ることができます。
タイトルランク | 名誉 | 王朝の当主の威信 | 家長の威信 | 婚姻の名誉 |
---|---|---|---|---|
なし (称号ボーナスにスタック) | +0.02 | +0.01 | +0.02 | 0 |
男爵 | +0.12 | +0.01 | +0.02 | +0.1 |
伯爵 | +0.25 | +0.02 | +0.04 | +0.2 |
公爵 | +0.5 | +0.03 | +0.06 | +0.4 |
王 | +1 | +0.04 | +0.08 | +0.8 |
皇帝 | +2 | +0.5 | +0.1 | +1.6 |
名誉の増加は、非支配者の家のメンバー(100メンバー)の合計に対して+2を上限とします。王朝の当主の威信の増加の上限は+3です。家長の威信の増加の上限は+5です。任意の主君が同じ王朝ののメンバーである場合、支配者は王朝に名誉を追加することはできません。
栄光レベル
Firstly, all renown earned by a Dynasty counts towards its Level of Splendor, which determines how well-known the Dynasty is in the eyes of the world, how much Prestige characters get from being born or marrying into it, the maximum long reign Opinion characters can get and how decorated the Dynasty's coat of arms will be. Having a high level also makes it much easier to arrange marriages, especially with Dynasties with a Lower Level of Splendor. The Level of Splendor will only decrease if a player character attempts suicide. Peasant Dynasties start at Base Origins.
Dynasty Legacies
Dynasty Legacies are permanent modifiers and unlocks that can be unlocked by the Dynasty Head and affect every member of a Dynasty. Each Legacy contains five unlocks, each costing a progressively higher amount of Renown to unlock. If an AI character becomes Dynasty Head it will only unlock Legacies belonging to the tree with the highest current progress.
Tree | Legacy 1 effects (1000 Renown) | Legacy 2 effects (2000 Renown) | Legacy 3 effects (3000 Renown) | Legacy 4 effects (4000 Renown) | Legacy 5 effects (5000 Renown) |
---|---|---|---|---|---|
Warfare |
|
-20% Casus Belli Cost | +10% Monthly Martial Experience | +5 Advantage | +1 Max number of Men-at-Arms Regiments Can recruit House Guard Men-at-Arms |
Law |
+5 Popular Opinion | +0.2 Monthly Control Growth | +10% Monthly Stewardship Experience | +5 Powerful Vassal Opinion | +1 Domain Limit |
Guile |
+20% Dread Gain | +10 Hostile Scheme Success Chance | +10% Monthly Intrigue Experience | -0.05 Monthly Tyranny | 77% chance to prevent one Murder of each Dynasty member |
Blood |
+30% Chance to inherit good congenital traits +30% Chance of new good congenital traits |
+30% Chance to reinforce congenital traits | -30% Chance to inherit bad congenital traits -30% Chance of new bad congenital traits |
Select a congenital trait to become more common to all Dynasty children: Comely, Quick, Hale, Fecund, Albino, Giant, Dwarf, Scaly The trait has a 5% chance (10% if a player character is a parent) of appearing at birth Applies to all children of the dynasty who have at least one parent from the dynasty |
+5 Years Life Expectancy |
Erudition |
+10 Courtier and Guest Opinion Better Guests are attracted |
+10% Monthly piety | +10% Monthly Learning Experience | +3 Same Faith Opinion | +10% Effectiveness of Councilor Tasks |
Glory |
+30 Marriage Acceptance | +10% Monthly Prestige | +10% Monthly Diplomacy Experience | -20% Short Reign Duration | +10 General Opinion |
Kin |
+10% Fertility | +2-3 Education Score | +10 Spouse Opinion Fewer pregnancy complications |
+5 Dynasty Opinion +30% Personal Scheme Success on Dynasty members |
+1 Random skill point every 5[14] years, starting at age 30[15] Prowess doesn't decrease with age Dynasty members age at a slower rate |
こちらも参照
参考文献
- ↑ 訳者注:2親等までのこと
- ↑ 訳者注:3親等までのこと
- ↑
game\common\defines\00_defines.txt
, NCharacterOpinion - ↑ 訳者注:CK2では内部的には「Real Father」として保持されていましたが、Ck3ではどうかわかりませんでした。また「Real Mather」のような人物は存在しないと思われます。
- ↑ 訳者注:Ck2では同性婚がModで可能?だったようなので、Ck3でも可能かもしれません
- ↑ 訳者注:婚約は解消することもあります
- ↑ 訳者注:意味の捉え方に自信なし
- ↑
game\common\defines\00_defines.txt
,PIETY_LOSS_PER_MISSING_SPOUSE = 0.5
,DESIRED_SPOUSES_PER_TIER = { 1 1 1 2 3 4 }
- ↑
game\common\scripted_modifiers\00_marriage_scripted_modifiers.txt
,marriage_ai_accept_modifier
- ↑ 訳者注:特性(trait)の影響?
- ↑ 訳者注:創設者の性格なのか創設者のキャラクターなのか自信なし
- ↑ 訳者注:特別なイベントやディシジョンなどは必要なく、ポップアップで入力するだけです。1.2.2時点だと日本語入力だと長いと自動でカットされてしまうので、なにかバグが有るのかもしれません。
- ↑ 訳者注:どの部分がコピーされるかについては不明。
- ↑
common\on_action\birthday.txt
,common\script_values\00_dynasty_values.txt
,kin_legacy_5_every_x_year
- ↑
common\on_action\birthday.txt
,common\script_values\00_dynasty_values.txt
,kin_legacy_5_start_age