政府
政府(government)とはキャラクターと土地を支配する制度のことです。Crusader Kings IIIには、さまざまな政府のタイプや政体があります。これによりキャラクターが使用できる法律(laws)と、封臣(vassal)が主君(liege)に対して負う義務(税金と徴募兵)が決まります。プレイ可能な政府政体が三つあり(封建制(feuda)、部族制(tribal)、クラン制(clan))、プレイ不可能な政府政体が二つあります(神権制(theocracy)と共和制(republic))。
封建制[編集 | ソースを編集]
封建制政府(Feudal governments)は新たな領地(holdings)や分家(cadet branches)を作ることができます。また、王権(Crown Authority)も利用することができます。封建制の封臣はそれぞれ封建契約を持っており、それは一生に一度だけ変更することができます。またそれは法的義務(obligations)と特権を持つかどうかを決定します。
法的義務[編集 | ソースを編集]
各封臣の封建契約によって 法的義務(obligations)が決まり、それは一度に一段階ずつしか変更できません。法的義務はいつでも引き下げることができますが、それを引き上げることは、他の法的義務を引き下げるか、封臣に権利(right)を与えない限り、+20の暴政(tyranny)をあなたに追加することになります。主君は暴政を避けるために封臣にフックを使用することもできます。
キャラクターが封臣の「正当な君主(rightful liege)」でなかった場合、法的義務は軽減されることがあります。デフォルトではこれは50%です。主君が封臣の2ランク上の慣習的領土(de jure)の称号を保持している場合(一例を上げれば伯爵に対する王)、これは25%になります。正当な君主になるためには、キャラクターが封臣の主要称号(primary title)の慣習的領土の称号を直接、所有していなければなりません。主君が慣習的領土の称号を所有しているような公爵(Dukes)は、このペナルティを免除されます。
法的義務のタイプ | 免除の効果 | 法律の効果 | 通常の効果 | 高い効果 | かなり高い効果 |
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税金 |
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徴募兵 |
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権利[編集 | ソースを編集]
権利(Rights)は 封臣に、彼らがデフォルトでできないことを許可(permissions)するものです。権利は、暴政(tyranny)を避けて法的義務(obligation)を増やそうとする場合に追加できます。権利を撤回することは、他の権利を代わりにしない限り、暴政を招くでしょう。
権利 | 主君の効果 | 封臣の効果 | 要求事項 |
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貨幣権(Coinage Rights): 授与(Granted) |
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貨幣制度の革新性(innovation) |
評議会強制参加権(Council Rights): 保証(Guaranteed) |
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要塞化の利権(Fortification Rights): 授与 |
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胸壁(Battlements)の革新性 |
宗教的な権利(Religious Rights): 保証されている(Protected) |
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封臣は主君の宗派ではない |
相続の権利(Succession Rights): 分割相続の強制(Forced Partition) |
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称号の剥奪(Title Revocation): 剥奪不可(Protected) |
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宣戦布告(War Declaration): 許可(Sanctioned) |
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特別な契約[編集 | ソースを編集]
特別な契約(Special contracts)は封臣のなかでも公爵と王にのみが利用でき、一定の革新性を必要とします。いずれの特別な契約も封臣に追加のボーナスを与えます。
氏族制[編集 | ソースを編集]
氏族制政府(Clan governments)は、新たな所領(holdings)や分家を作成でき、王権を利用することができます。封建制政府と同じように、より高い王権を開放するためには革新性が必要です。氏族制政府はまた、征服の開戦事由を利用することもできます。それは領国(realm)の侵略をするために一生に一度使用することができ、名声レベルが高いほど、より階位の高い領国に対して使用可能です。
氏族制の封臣は主君への評価に基づいて税金と徴募兵を供出します。彼らが供出する税金と徴募兵は最低値が常に存在し、それは主君の王権法によって決定されます。すべての封臣は自信の主君と同盟(Alliance)を結びたいと望んでおり、同盟を結んでいない場合は主君への 評価が-15されます。有力な封臣の場合はこのペナルティが2倍になります。
氏族制の支配者が王朝の当主(Dynasty Head)である場合は、その領国には主要称号(primary title)ではなく王朝名が付けられます。
税金と徴募兵の貢献[編集 | ソースを編集]
初期設定では、封臣は自信の税金の15%、徴募兵の30%を主君に供出します。この時、これらの量は封臣の主君への評価に応じて増減します。
増減する貢献[編集 | ソースを編集]
0を上回る各評価1に対して、氏族制の封臣は0.1%の税金と 0.305%の徴募兵を追加で供出します。これらは 100 評価の時に最大になり、+10%の税金と++30.5%の徴募兵となります。
0未満の各評価1に対して、氏族制の封臣は0.3%の税金と0.4%の徴募兵を法的義務から差し引きます。このことは、 −50 主君への評価の時では氏族制の封臣は税を供出しないことを意味し、 −75 主君への評価の時では氏族制の封臣は徴募兵も出さないことを意味します。
以下は封臣の主君への評価を考慮した、彼らの貢献具合を要約した早見表です。
主君への評価 | −100 | −50 | 0 | 50 | 100 |
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税金 |
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徴募兵 |
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最低限の貢献[編集 | ソースを編集]
氏族制の封臣が供出する税金や徴募兵の最低値は主君の王権法によって決定されます。以下の表は、主人(lord)の王権法による主人の封臣の最低限の貢献を示したものです。
「主君への評価」の行は、それと同量の税金もしくは徴募兵を供出させるのに必要な封臣の評価に対応します。主君への評価が低い封臣は、その宗主国(suzerain)への貢献には影響はありません。
王権 | 自立した封臣(Autonomous vassals) | 限定的な王権 | 高い王権 | 絶対的な王権 |
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税金の最低値 |
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徴募兵の最低値 |
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プレイヤーの封臣[編集 | ソースを編集]
氏族制の封臣が人間のプレイヤーであれば、主君に対して常に税金の10%、徴募兵の25%を供出します。この量は変化せず、プレイヤキャラクターの主君への評価駒によって増減することはありません。これはおおよそ、宗主国への −15 評価を持つ氏族制の封臣に相当します。
部族制[編集 | ソースを編集]
封建制政府や氏族制政府とは異なり、部族制(tribal)政府は部族権限法(Tribal Authority law)を利用することができ、革新性の研究をしなくてもそれを昇格することができます。もし部族権限が十分高ければ、部族制の支配者は自分たちの政府を改革(reform)して、封建制または氏族制になることができます。そしてまた征服の開戦事由を利用することもできます。これはある領国を侵略するのに使用できるもので、名声レベルが高いほど、より階位の高い領国に対して使用可能です。
部族制政府には、次のような独自の効果があります。
- 部族制の支配者が支配する伯爵領では、氏族制や封建制の主君であっても、所領(Holdings)を新たに作ることはできない
- 部族制の支配者が支配する伯爵領内では、税金と徴募兵は開発度の上昇の影響を受けず、配給限界にのみ影響する(ただし政府を改革するには一定の開発度が必要)
- 部族制の支配者が支配する伯爵領内では、開発度は受動的には成長しない。
- 部族制の男爵領は、他の政府形態の軍隊に対しては、その配給限界の半分だけを供出します。
- 部族制の支配者は部族時代の革新性しか発見できない。
- 継承において部族制の支配者は分割連合相続制(Confederate Partition)に固定される。
- 部族制の支配者はまた、他の部族制のキャラクターからも、個人的な戦闘 (決闘) を通じて、その称号について異議を唱えることができる。
- 部族制の支配者は、ゴールドの代わりに名声を利用して、常備軍を雇用する。
- 部族制の支配者は(宗教上禁止されていない限り)略奪をすることができる。
- 一生に一度、部族制の支配者は服属の開戦事由を使うことができる
- 部族制の支配者は、封臣の宣戦布告を防ぐことはできず、部族権限のレベル2以上を有しない限り、封臣や廷臣たちを投獄することはできない。
- −50% 称号の作成コスト
- −20 評価 封建制、氏族制、共和制の封臣からの評価
部族制の封臣からの貢献[編集 | ソースを編集]
部族制の封臣は、主君の名声レベルに基づいて税金と徴募兵を供出します。
名声レベルの各レベルに対して、キャラクターの部族制の封臣は、税金の8%と徴募兵の15%を追加で貢献し、主君が 不埒者である場合は両方とも0%から始まり、主君が生ける 生ける伝説である場合は最終的に税金が40%、徴募兵は75%まで上がります。
改革[編集 | ソースを編集]
部族制の支配者が非部族制の主君に忠誠を誓うならば、部族制政府を改革(Reforming)することはかなり簡単です。というのもそれは支配者が低い部族権限を受け入れること(それから組織化された宗教を持つこと)だけだからです。独立を維持するためには、支配者は絶対的な部族権限(absolute tribal authority)まで押し進める必要があり、その他の条件もあります。
氏族制政府から封建制政府へ、あるいはその逆の改革は通常不可能です。ただし時間と計画がかかりますが、ちょっとした裏技があります。あなたの継承が発生する前にあなたの後継者(heir)が他の政府形態の称号を継承することを保証するというものです。ただし、これには自分と同等以上の階位の称号が必要です。 例えば、あなたはシチリア(Sicily)という封建制で王国階位の称号を持っており、これを氏族制にしたいとします。あなたの息子である後継者が、このシチリアの称号を相続する前に、バレンシア(Valencia)の王国階位の称号を相続するように仕向けてください。相続後に彼は氏族制になります。ある時継承が発生し、彼があなたの称号を受け継ぐと、シチリアの者たちも氏族制に移行します。
共和制[編集 | ソースを編集]
共和政(Republic)政体は、首都のある所領が都市(City)であるキャラクターが使用します。さらにいうと、そのようなキャラクターはプレイ不可です。共和制の封臣は常に20%の税金と10%の徴募兵を彼らの主君に供出します。
神権制[編集 | ソースを編集]
神権制(Theocracy)政府は、 神権制の聖職者の伝統の教義を持つ宗派にのみ利用可能であり、寺院(temple)を領国の首都とするキャラクターによって使用されます。神権制政府はプレイ可能ではありません。神権制の封臣は、主君の献身レベルに応じて税金と徴募兵を供出します。領国祭司(Realm Priests)はその主君の直臣に仕えている領国祭司から、25%の封臣収入(vassal income)を得ます。また領国祭司は、直接的に支配している教会および配下の祭司たちから得た収入の、最大50%を封建君主(feudal liege)に納めます。これは評価に応じて増減します。
信徒伝道者と城砦[編集 | ソースを編集]
在家信者(Lay Clergy)の教義では、教会は城砦と同じように機能する。城砦は通常の法的義務に限定されており、直轄領の税の10%と徴募兵の25%を主君に供出します。
聖戦騎士団[編集 | ソースを編集]
- メイン記事へ: Holy order
聖戦騎士団(Holy order)政府は、聖戦騎士団の称号を持ち、プレイ不可のキャラクターが使用します。彼らは土地を所有することもありますが、通常(そして最初)は、彼らの宗教の封建制の支配者から所領、一般的には都市を借地しています。聖戦騎士団の封臣は税金や徴募兵を支払いませんが、彼らの軍勢は無償で徴兵されます。