称号
称号(title)は原則としてその土地の所有者であるという証明であり、どのキャラクターが特定の場所を所有するかを決定しています。各称号には階位(rank[1])があり、紋章(coat of arms)も独自のものを持ちます。称号によってはそれを所有するキャラクターの所領(holding)の文化に基づいた名前に変更することができます。すべての称号はその所有者(holder)が名前を変更できます。
称号階位[編集 | ソースを編集]
各称号には階位(Rank)があり、封建的な序列における地位を決定しています。階位は主としてその称号の保有者が他のキャラクターを封臣にできるのか、逆に他のキャラクターに従臣できるのかを規定します。たとえば、国王は公爵の封臣にはなれず、国王の封臣はすべて公爵、伯爵、男爵になります(つまるところプレイヤーは自分の主要称号と同じ階位の者を従臣させることはできません)。称号階位はその称号を保有するプレイヤーにどういったボーナスを与えるかも決定します。最も低位の「プレイ可能な(playable)」な称号は伯爵(Count)です。男爵(Baron)が独立したりプレイ可能になることはありません。
付与された称号の評価補正はすべて50年に及び、重ねがけ(stack)することができます。
主要称号[編集 | ソースを編集]
主要称号(Primary title)はキャラクターの最上階位の称号で領国の色と紋章(coat of arms)を決定します。あるキャラクターが同じ最上階位の複数の称号を所有している場合はどの称号を主要称号にするかを自由に(プレイヤーが)選択できます。
慣習的領土[編集 | ソースを編集]
De Jure(慣習的領土)[2]とは「法律において(by law)」という意味を指し、歴史的に特定の下位の称号を包摂(cover)している称号のことを意味します。公爵領、王国、帝国マップモードではすべての慣習的領土の称号が表示されます。称号を所有しているキャラクターはその称号の慣習的領土として包摂されている称号の1つを強奪するために慣習的領土の開戦事由を選択することができます。これはキャラクターの文化に以下のような適切な革新性が必要です。
- 慣習的領土にある伯爵領を強奪するには部族時代の革新性である開戦事由(Casus Belli)が必要です
- 慣習的領土にある公爵領を強奪するには中世初期時代の革新性である年代記の筆記(Chronicle Writing)が必要です。
- 慣習的領土にある称号を強奪するには中世後期時代の革新性である合法的所有権(Rightful Ownership)が必要です。
伯爵の主君が封臣の主要称号を包摂する公爵領の称号を保有していない場合、もしくは公爵の主君が封臣の主要称号を包摂する王国の称号も帝国の称号も保持していない場合には封臣は 税(Taxes)と 徴募兵の供出を渋り主君への 評価 -5を持ちます。
支配者がある公爵領を完全に掌握してかつそれを慣習的領土に含まない王国称号を所有している場合、もしくはある王国を完全に掌握してかつそれを慣習的領土に含まない帝国称号を所有している場合にはその公爵領もしくは王国は徐々にキャラクターの主要称号の慣習的領土の一部になります。このプロセスは宰相の任務である称号を統合(Integrate title)使用することでスピードアップできます。
公爵領もしくは王国の称号はその慣習的領土にある51%以上の伯爵領を掌握しているキャラクターであれば創設することができます。これはそれより下位の称号を2つ保有するか同等以上の称号を1つ保有する場合に限ります。そして帝国の称号は最低でもその慣習的領土にある81%以上の伯爵領が必要です。ヨーロッパ地域(Region of Europe)において、AIキャラクターが特定の文化の場合は王国称号のみ創設することができます。
簒奪[編集 | ソースを編集]
キャラクターがある称号の慣習的領土にある伯爵領の50%以上を保有しているかつその称号が同じ宗派もしくは敵対(Hostile)または邪悪(Evil)と見なしていない宗派の支配者によって保有されている場合には即座にその称号を簒奪(Usurp)することができます。称号の保有者の宗派が敵対または邪悪とみなしている宗派である場合、その時から彼らは簒奪が実行可能な慣習的領土に含まれるあらゆる伯爵領を保有してはいけなくなります。
キャラクターが封臣である場合は主君に属している称号を簒奪することはできません。また主君の主要称号と同じかそれより高い階位の称号を簒奪することもできません。
慣習的領土の変遷[編集 | ソースを編集]
慣習的領土の変遷(De jure drift)や同化(assimilation)は王国や帝国の慣習的領土(de jure)の境界が時間とともに変化していく過程のことです。
一般的に公爵領は100年間支配された後に王国に同化し、王国も同じ時間枠で帝国に同化します。同化に必要な時間は宰相の任務「称号を統合(Integrate Title)」によって減少します。ゲーム内のすべての公爵領は、特定の慣習的領土の王国の一部と見なされます。慣習的領土の境界内にいる封臣は、その支配に対して反乱を起こしたり独立を宣言したりする理由や能力も減少します。
公爵領は次のすべての条件が満たされると王国に変遷を始めます。
- 公爵領全体(つまるところすべての伯爵領称号。男爵領は領国外に置かれることが許される)が王国の領国内にある。
- 国王がその公爵領が属する現在の慣習的領土の王国に戴冠していない。
- 公爵の称号が存在しないか、国王もしくは国王の封臣が保有している。
- 公爵領がエルサレム王国の一部ではない
- 所有者の主要称号が王国であるもしくは所有者が皇帝でありかつ変遷している公爵の称号が存在しない
- 公爵領が既存の慣習的領土の王国と国境を接している
次の年の1月1日になると、変遷が王国マップモードで破線の網掛けとして表示されます。公爵領の上にカーソルを置くと、完全に同化するまでの年数を示すツールチップが表示されます。
同化のための条件が満たされないときはいつでも(例えば公爵領の地域支配者が上位の君主に反逆した場合、例えば公爵領にある1つの伯爵領が別の独立した領国によって征服された場合など)カウントは前ではなく後ろに2倍の速度で刻まれます。条件が再び満たされると (例えば公爵の反乱が鎮まれば)、カウントは前に再び刻まれていきます。
王国はほぼ同一の方法で帝国に同化します。皇帝は慣習的領土の王国のすべての伯爵領の称号を保有もしくは掌握している必要があり、かつ王国が属する慣習的領土の帝国称号が存在しないか他の皇帝によって保有されていないことが条件です。さらに変遷をする王国は以下のいずれかでなければなりません。
- 既存の慣習的領土の王国と国境を接する
- 最大で二つまでの海タイルで隔てられている既存の慣習的領土の王国と海上国境を共有している
同化は名ばかりの王国や帝国を名ばかりでなくすことを可能にします。その逆も然りです。慣習的領土の王国が名ばかりになれば、その慣習的領土の首都(capital)を支配した者がその王国を建国することができます。
請求権[編集 | ソースを編集]
請求権(claim)は、キャラクターのものではない称号を獲得するための法的な根拠を表しています。また請求者の派閥(claimant faction)の創設を許可します。その称号が封臣に属していれば、主君は暴政を発生させずに請求している称号(claimed title)を彼らから剥奪することができます。そうでなければ請求権は戦争を通して請求している称号を獲得するための開戦事由(casus belli)を提供します。あるいはその称号が主君に属しており政府(government)が部族(tribal)である場合には請求権を持つ封臣は「支配者に挑戦だ!」のディシジョン(支配者に決闘を挑むことができる)を使うことができます。請求権は確固たる(pressed)もしくは曖昧な(unpressed)のどちらかになります。
- 確固たる請求権は曖昧な請求権としてキャラクターの第一後継者(primary heir)に継承されます。
- 曖昧な請求権はキャラクターの第一後継者には相続されませんが、それが戦争の開戦事由に使われて結果として白紙和平に終わった場合は確固たる請求権に昇格します。
- 潜在的請求権(Implicit claims)は称号を持っているキャラクターのすべての子供達に与えられます。キャラクターが死亡したのちに称号を継承しなかった子供の潜在的請求権は確固たる請求権に昇格します。
領地ありの称号(landed titles)の請求権は次の方法で獲得できます。
- 「他領の請求権を捏造する(Fabricate Claim on County)」の評議員任務を使用することで対象となる伯爵領の 曖昧な請求権を取得できます。宮廷司祭(court chaplain)の 学識能力が高ければ20%の確率で代わりにその伯爵領の慣習的領土の公爵領の請求権を取得できます。
- 王朝の当主(dynasty head)は王朝の一員の主要称号に対する 曖昧な請求権を得るために称号を請求する関係行動を行うことができます。
- 許可された抜け穴のパークを持つキャラクターは他のキャラクターの主要称号に対して 曖昧な請求権得るために「請求権の購入(Buy Claim)」の関係行動を使うことができます。これは以下のコストで得ることができます。(注:キャラクターの主要称号が王国もしくは帝国の場合は別の王国/帝国レベルの称号を請求することはできません。)
称号階位 | 信仰点コスト |
---|---|
伯爵領 | 250 |
公爵領 | 500 |
王国 | 1000 |
帝国 | 2000 |
剥奪[編集 | ソースを編集]
封臣の称号を剥奪(Revok)することは権力の再分配[3]を可能にするため領国管理において最も肝心となる部分です。
称号を剥奪するために:
- 封建制もしくは氏族制の支配者はレベル2の王権法(Crown Authority)が必要。(したがって部族時代の民会(Plenary Assemblies)の革新性が必要)
- 部族制の支配者はレベル3の部族権限(Tribal Authority)が必要。これはつまり初日にレベル2の部族権限を満たすのに十分な威信(prestige)があると仮定しても称号を取り消すことができるのはゲーム開始から少なくとも10年間かかるということ。
正当な理由なしに称号を剥奪すると暴政(Tyranny)が発生します。正当な理由は次のとおりです。
- 称号を取り消すのに必要な請求権を持っていること
- 封臣が特定の重大な罪(Crime)を犯した
封臣が剥奪を受け入れなければ、彼らは不満を持つ他の封臣と共に反乱を起こすかもしれません。投獄されている封臣(imprisoned Vassals)は称号の剥奪を拒絶することができません。
多すぎる称号を保有すること[編集 | ソースを編集]
過剰拡大(Overextension)について。あるキャラクターが 伯爵もしくは 公爵である場合、その領国(realm)にはペナルティを受けずに最大30までの伯爵領称号を含めることができます。公爵である場合はその封臣である伯爵が掌握している伯爵領も含まれます。制限を超えた各々の伯爵領はキャラクターの ゴールド 収入を-10%減らす過剰拡大(の効果)を与えます。しかし階位が伯爵のキャラクターは通常はるかに低い 直轄領上限によってさらに制限されるため、このような表示を見ることはまずありません。
多すぎる公爵領を保有することについて。 国王もしくは 皇帝の場合はペナルティを受けずに2つの公爵領称号まで保有できます。上限を超える公爵領はすべての封臣の 評価を-15減らします。
名ばかりの称号[編集 | ソースを編集]
名ばかりの称号(Titular titles)は特殊な状況でのみ取得でき、慣習的領土の一部ではありません。
称号 | 階位 | 首都 | 要求事項 |
---|---|---|---|
アルメニア公国群(Armenian Principalities) | 王国 | アニ(Ani) | 867年のアショト(Ashot)王子 |
教皇領(The Papacy) | 王国 | ローマ | カトリックの宗教指導者 |
全地総主教領(The Ecumenical Patriarchate) | 王国 | コンスタンティノープル(Constantinople) | 正教会の宗教指導者 |
オーストリア大公国(Archduchy of Austria) | 王国 | ヴィエナ(Vienna) | オーストリア大公国を形成のディシジョン |
スイス(Switzerland) | 王国 | ベルン(Bern) | スイス連邦の形成のディシジョン |
デーンロウ王国(Kingdom of the Danelaw) | 王国 | エオヴォルウィーチ(Eoforwic) | デーンロウの復興のディシジョン |
バクトリア帝国(Empire of Bactria) | 帝国 | バルフ(Balkh) | バクトリアの支配権を打ち立てるのディシジョン |
大アルメニア帝国(Empire of Greater Armenia) | 帝国 | アニ | 大アルメニアの復活のディシジョン |
ウトラメール帝国(Empire of Outremer) | 帝国 | エルサレム(Jerusalem) | ウトラメール帝国を創設のディシジョン |
スラヴ帝国(Empire of Slavia) | 帝国 | キエフ(Kiev) | スラヴの統一のディシジョン |
ローマ帝国(The Roman Empire) | 帝国 | ローマ(Roma) | ローマ帝国の復興のディシジョン |
モンゴル帝国(The Mongol Empire) | 帝国 | カラコルム(Karakorum) | 最も偉大なるハンへの登極のディシジョン |
チャガタイ(The Chagatai) | 帝国 | サマルカンド(Samarqand) | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
イルハン国(The Ilkhanate) | 帝国 | タブリーズ(Tabriz) | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
黒オルド(The Black Horde) | 帝国 | デリー(Delhi) | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
ジョチ・ウルス(The Golden Horde) | 帝国 | カラコルム | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
白オルド(The White Horde) | 帝国 | プラハ(Prague) | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
アルード汗国(The Aarlud Khanate) | 帝国 | ロスキレ(Roskilde) | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
バルーン汗国(The Baruun Khanate) | 帝国 | アレクサンドリア(Alexandria) | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
ターグスコール汗国(The Tögsköl Khanate)[4] | 帝国 | ローマ | モンゴル帝国が最低でも50の領国サイズを持ちかつ大ハーンの主要な後継者が死去している |
他のすべての宗教指導者もまた、それぞれ公爵領の階位に相当する独自の名ばかりの称号を持っています。
称号の一覧[編集 | ソースを編集]
- ↑ 訳者中:tierと表現されることもあり
- ↑ 訳者注:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A5%E3%83%AA
- ↑ 訳者注:redistribution of power
- ↑ 訳者注:スウェーデン語でtake schoolの意味らしいです